群馬県商工会連合会

支援背景・内容

こんにゃく製品を製造する同社は、曾根商店（株）からこんにゃく製造部門のみを1972年に分離独立した。
商工会の勧めにより、東京ビッグサイトでのグルメフェアに出展して試食商談を実施したところ、全国のバイヤーから「生芋味付こんにゃく」が特に生好評を博した。ただ、冷蔵で２週間の賞味期限という点が、広域への流通・販売を進める上でネックとなった。そこで、当時他社が商品化していない「芋」を使った常温で長期保存できる「味付こんにゃく」を商品開発し、低価格化にも取り組むことにした。
「生芋味付こんにゃく」の賞味期限常温30日を目標に定めたところ、実現のためには液体入りの内容物の入った袋を縦にセットができて、製品一つ一つを独立した真空室で真空包装する装置が必要となった。そこで、ものづくり補助金を申請して竪型袋詰真空包装機を導入し、試作開発を実施。さらに、群馬県農政部技術支援課の講習を受けて、より確実なボイル殺菌法を試味したところ、常温での賞味期限60日間の商品開発に成功した。
近年、健康食品として注目度の高いこんにゃくを、より食味のよい生芋付で長期保存を可能としたことで、新たな販路開拓と顧客獲得が期待できる。